真空管アンプ製作

真空管アンプの自作記事です

4D32 シングルアンプの製作(5)

★ヤフーブログ復元シリーズ★覚えている間に投稿

 4D32 シングルアンプの製作(5)

 

 付:GM70seとの比較表(一番下に)

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実は、交換したはずの球がまた不調になり2回同じ現象が起きました。早く気が付いたので4D32を壊すことは避けられましたが、やはりケミコンがパンクしてました。

原因はこのケミコンではないのではないかと、結合コンデンサーを疑いました、「リークかな?」ある時間がたつとおかしくなるので完全なリークではなさそうだが?。大きなフィルムコンでマルチキャップというコンデンサーを疑うことが無かったのです。しかし、何か対策をしないことには原因がわからないので交換することに。

おかげさまで、実はこれ以降はこの現象は無くなったので、おそらくこのマルチキャップコンのリークとの結論にしました。

マルチキャップコンデンサー交換時に回路も変更し、ドライバー管に6973を用いて+-200V電源を追加し4D32をドライブすることにしました。これで4D32はg1リーク抵抗25kΩ以内を満たすはずと考えてのことです。結果良好でその後は故障もなく働いています。

後日EEV製4D32を入手したので交換、今はEEV4D32で極めて安定動作しています。

 

最終的な回路は以下のようになりました。

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最初の回路から何度かにわたって改造変更したところをまとめると

①初段のパラレル12AT7SRPPをシングルSRPPに

②1本あいたところへ、6BQ5に似た球6973を起用、

③+-200V電源を追加して4D32を6973カソードフォロアドライブに変更した。(結果的にA2ドライブ可能となったが、実際にはA2級動作していないもよう)

④4D32の結合コンデンサー630V0.47uを他メーカ製に変更した。

⑤4D32カソードパスコン1000uFは取り外し①で固定バイアスとした。

⑥OPTにはカソード帰還用巻線があるので、⑤と同時に4D32にカソード帰還を掛けて特性の改善を図った。

 

このアンプもいずれ嫁入りする予定があるので、化粧直しして再度特性を取りたいと思っているので結果は後日に投稿します。

 

参考までに、GM70seとの比較表を掲載します。この2台は今も実働状態で保管しています。

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