★忘れないうちに投稿シリーズ★
4P1Lパラレルシングルアンプ(3)
長時間いろいろなジャンルの音楽を聴いていると、小出力の為か馬力が足らないように感じる音楽もある。
初段にはPFBがかかっているのでもう少し元気のある音が出ても良いのではないかと思いながら少し手入れをしてみました。
写真:改良後の特性測定、周波数特性を測定している
NFB量を増やす
DCバランスを取り直して、NFB量を6→12bdに増やして若干高域補正をしました。
FACEBOOKには先行して特性図をアップしましたが、ここにまとめて掲載します。
周波数特性
NF量を増やしたので超低域3.5Hz付近に3dbほどの盛り上がりが目立つようになったが、この退治は厄介なので、発振現象、スピーカーに手を振れても緩やかな変化もなさそうなのでこれで良しとしました。(10Hz付近から落としたいところ)
10Hz~100kHzでは、高域は50kHz付近で-3dbに落としたので高域の凹凸が目立たなくなった。
ダブルカットコアシングル用OPTをパラレルシングルで初めて使ったので様子が良くつかめないが高域は抑え目が良いのかもしれない。
歪率特性:1kHzのみ、
NFBが増えた分歪率は全体に低下、最大出力は5Wと0.5W増加、通常の試聴レベル0.5~1W付近では0.05%付近とシングルアンプとしては極めて低歪率となった。
特性を計ってから音を聞くと、その傾向に引っ張られて聴いてしまうが、直熱管らしいかっちりとした響きが増してより艶やかさがましたように思われる。
一般的にNFB量を増やすと音がおとなしくなる傾向があるが、この場合は元気になって違った様子がうかがえる。
14GW8のパワー管ドライブと4P1Lの直熱管の特徴が出たように感じますね。
長時間聴いているとかなり熱くなるので、ファンをゆるゆる回しながら聞いています。この状態でしばらく聴いてみることに。
訂正した回路図