真空管アンプ製作

真空管アンプの自作記事です

4P1L パラレルシングル用ダブル巻線OPTの実験(2)

4P1L パラレルシングル用ダブル巻線OPTの実験(2)

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OPT製作方法などについては、ノウハウがあり詳しい説明は割愛させていただきますが、時々ヤフオクに出品されてるようですからご覧になってください。

 

さて、試聴の感想ですが、その前に触れておきたいのは、今使っているダブルカットコアOPTも一級品で、これまで使ったモロモロのメーカー品のシングルOPTより良い音と思っています。

 

一聴して分かるのは、一気にダイナミックレンジが広くなり、特に低域の出方がすごいです。中域は分解能が増し、高域は繊細さか前にでて、全体的にはスッキリきれいでダイナミックと言う感じです。(私感)

 

OPTの巻き方や材料は、今使っているOPTよりかなり高価?でカットコアの厚みも薄いものが使ってあり、巻き方は製作者の工夫で非常に密に巻いてあるそうです。

特に大きい50W型は、低域の出方が素晴らしく、製作者ご本人もびっくりされてました。

製作者のスピーカーでは、これだけの質感のある低音は出ないとの話しでした。

 

一般にシングルアンプ用OPTは低域を出すのが難しいようで、メーカー製はどこかでごまかして低域がでるように見せているだけで、実際はでていないとの話しでした。

 

色々話しした中で、気がついた事がありました。
一つは、このテストのため、4P1Lプレートを共通につないでOPTまで配線してあったのを、OPTまでの線を各プレートから1本づつ引き出してOPTのP端子で2本を繋いだことです。
この改造時に聞いたところ、音が微妙に変化したのを覚えていて、線を2本引っ張っただけで何か変わったのか?と。

もう一つはOPTをテストのため、non NFBになり、音の躍動感が出てきたことです。non NFBにしたのが結果okとなったようでした。

 

パラレルシングルの場合、出力管のプレートを共通につないで、OPTへは1本で繋ぐより、各プレートから1本線を出してOPTの P端子で共通にするのが、よい結果が得られる。
もっと考えれば、どの段階からパラレルにすれば良いか?と二人で考え、出力管の入力から二つに分けて、結合コンデンサ、グリッドリーク抵抗を分け、カソードバイアス抵抗コンデンサ、スクリーン抵抗まで、別別にして、OPTで合わせて最後にOPT内部で信号合成するのがよいのではないか。と言うことになり、そのために、この復巻OPTが役に立つとのことで、試聴を終わりました。

テストに使った4P1Lパラレルシングルは、そこまで徹底してパラレルになっていないが、出力管のグリッドリーク抵抗以降はパラレルになっているので、ほぼ その条件にあったとおもわれます。

 

テスト用回路図再掲します

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彼の帰宅後、夜に元のOPTに戻して、再度聞いてみたが、矢張りテストしたOPTの輝きには出会えませんでした。しかし、最初に述べた様に、このOPTでも一級品ですから、テストしたOPTは超一級品間違いないですね。
(あくまで私感です)

 

しかし、このOPTの製作には大変手間がかかるようです。

まもなくヤフオクでもみかけるよいになるかもしれませんので、ご興味のある方はゲットして試してみてください。

(この稿はこれで終わります)