SRPP TEST 6BQ7A
テストの概要
私はSRPP回路を好んで使います、かつて特性テストをしたことがありますが、ヤフーブログの廃止に伴って消えてしまいました。
そしてついこの間、オーディオ友の花岡氏がお見えになり、ダブル巻きシングルアンプ用のOPTをテストする機会がありましたが、その折にSRPP回路用のカソードチョークを作ったので使ってみていただけないか、との話がありました。
早速現物を送って頂きましたので実験しました。
チョークの仕様:
DCR=190Ω、インダクタンス:約5H、電流:20mA(max30mA)
いろいろ予備テストをして様子がつかめたので本格的にデータをとりましたので順次報告します。
実験回路
測定条件(測定回路参照)
①「CH+190」:カソードチョークと下の抵抗を190Ωにして測定
②200+200:カソードCHの変わりに200Ωの抵抗で測定
③1K+1K:通常使うカソード抵抗1kΩ+1kΩで測定
測定周波数:1kHz
「6BQ7A」
最初はよく使う「6BQ7A」
データ画面が最初に掲載されていますのでご覧ください
結果は
①:CH+190
最大出力50V、歪率10%、出力10V付近まで歪率が低く抑えられている
②:200+200
最大出力35V 歪率10%、上側をCHを抵抗に変えると最大出力はかなり低下し歪率が増加する
③:1k+1k
最大出力42V 歪率10%、通常使う1kΩでは歪率は一様に増加すする。6BQ7Aはこの1kΩ抵抗値を使う場合が多い。
「6BQ7A」の結果まとめ
上記からするとカソードチョークの効果は大きく歪率が低く抑えられ最大出力も大きくなる。
実際にアンプに使用した場合、この効果が期待できそうである。