真空管アンプ製作

真空管アンプの自作記事です

21LU8se OPT の換装(3)

 

改造後の回路図

元のアンプとの違いは、OPTを交換した以外に

①出力管のKNFを止め、PG帰還にした

②オールオーバーNFB高域補正コンデンサーに1500pを使用

③OPTの一次側に入れていた高域補正を取り外した

 

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・初段の三極管の負荷抵抗は22kΩと低くしているので、通常より広帯域動作としている。

・電源トランス回りのB電源回路は少し複雑に見えるが、これは手持ちのPMC-170を流用したから。

・21LU8のヒータ電源は6.3V×3=18.9Vで使用、実測では20V近くある。

 

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交換作業を終わり、早速測定しました。

途中経過は省きますが、現時点の特性です

 

周波数特性 1Hz~1MHzの特性

100kHz付近から急激に下降してますが、変な凹凸はありません。周波数特性はむやみやたらに伸ばすのが良いとは思いませんが、シングルアンプとしては立派な特性です

超低域10Hz以下にやや盛り上がりが見られますが気するほどのことはありません。

通常の10Hz~100KHzではフラットです

 

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歪率特性 LRCH1000Hz

LRCHとも良くそろっています

最大出力は4W強

シングルアンプの歪率特性の自己基準として0.5Wの歪率を0.5%以下にするようにしていますが、通常音量で音楽を聴いている場合の平均出力は0.5W程度ということですので、この0.5Wあたりの歪率を重視しています。

 

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歪率特性 LCH 周波数別

100Hzは他より高くなっていますが、4Wと小容量トランスとして立派な特性、1k,

10kは良くそろっています

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歪率特性 RCH 周波数別

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この配線面写真は改造した時の写真です、あと少し追加変更しています

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<続く>