サウンドパーツ社製 EL34ppの修理(2)
修理内要としては、電源回路を元の整流管CV378/83Vを使うように復元したのと、OPTのB電源をつないだのみで他のところには手を付けていないが、半田付けがいささか心もとないところが数か所あり手直ししたが、1箇所半田付けしてないところがあった。
念のためB電流を計ると約210mA、EL34には1本あたり約50mA,83Vとしては過負荷電流と思われるが、持ち主の依頼なのでそのままにしてある。これはできれば5AR4に変えた方が良さそうだが、EL34は自己バイアス動作なのでそのまま差し替えても大丈夫なので、所有者に伝えておこう。(PTは5V3Aあるので5AR4で問題いない)
気になる点が一つあり整流管出力の次に50Ωの抵抗が入れてある(発煙した抵抗を取り替えたところ)がこれは突入電流保護のために入れてあるが、適当な値なのかどうか、受けるコンデンサー容量は100uFなので50Ωで良いかもしれない。(ホーロ抵抗20W50Ωに交換)
注:83V規格では最大容量8uF
作業を終わって試聴
1時間ほどすると大変良い響きになってきた、このOPTはファインメットで朗々と心地よく少し甘い感じで鳴り響き渡る、最近再生したLUXA3500(EL34pp)とは随分違う
丁度出来上がってきた小型スピーカをつないで試聴、小型でも響き方はほとんど同じで近くで聴いている分奥行き感も良く感じられる、この10cmスピーカユニットもなかなか良い