真空管アンプ製作

真空管アンプの自作記事です

2A3se修理(7)

2A3se修理(7)最終
 
今朝から、特性測定しながら調整、
NFBを軽く3.5dbかけてざっとの結果
F特は10Hz付近に1dbほどの盛り上りがあるが、高域は80kHz付近までのびている。
方形波はややオーバーシュートが見られるが、いずれも問題ない範囲、
最大出力は4.5W/8Ω/1kHz
出力0.5W0.5%と軽い負帰還でも低歪率である。さすが2A3だ
余りかけ過ぎると2A3の良さが消えてしまう。
 

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早速、試聴してみる。
2A3は元からついている H型プレート品
6BM8も元ついていた球
出てきた音はさすが2A3だ、端正で繊細な響き、低域もU808とも相まってしっかり出ている。
2A3とU808の組み合わせは初めてだが、なかなかイケる!
音源はオーディオPC
SPはFALとaxiom301
 
 
新品球
SOVTEK 2A3、ELEHAMO 6BM8
に交換すると、最大出力は約5.5Wと1W程度大きくでます。
歪率も少し低下して0.4%/0.5Wとなりました。

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SOVTEC 2A3は300B型なので外観は少し違うが。特性は同じとされている。

 

最終的にはこのSOVTEC 2A3で仕上げました。

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測定データ:SOVTEC 2A3

①周波数特性

低域10Hz付近に少し盛り上がりがみられる

 

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②LRCH歪率特性1kHz
最大出力は5W弱

 

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③歪率特性LCH 100,1000,10000

各周波数ともよくそろっている

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 ③歪率特性RCH 100,1000,10000

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 方形波特性は、ややオーバーシュートが見られるが大きな破たんはない

結果、なかなか良好な特性となった

 

参考までに:出来上がりの回路図

 

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