真空管アンプ製作

真空管アンプの自作記事です

LUXMAN MQ-60 50CA10ppの修復(4)

LUXMAN MQ-60 50CA10ppの修復(4)

 

50CA10が1本不調と判断して2本買って交換したところ、全く同じ状態に!

 

これは困った!!!
 
詳しく調べたところ、何とDCバランス用VRの配線間違いとわかった。これは、VRの①②③端子の内①-②間がはんだ付けされていてショート状態になっていた。VRを回すとバイアス電圧は変化するが片側固定片側可変の様な状態になる。
 
前のメーカーメンテナンス時に間違ったのだど思われる、細かく見にくいところなので見つけるのに大変だった。
 
しかしこれでDCバランスが取れていたとは考えられないので実に驚きでもある
 
 
 
写真:修正前

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写真:修正後
 

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しかし、ちょっと見た目ではわからない、最後にVRが悪いのかと外そうとした時に配線がおかしいとわかった。それでしっかり取り付け直し配線もわかりやすくした。
 
直ってよかった!
 

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50CA10のEp=380V、Ip=40mAと少な目に設定し球の安定性をみている。(指定ではIp=50mA)
 
これはPTの一次側100Vのところが117Vに繋がれているため、B電圧が低下しているが、これは球の寿命を考えて落としてあるものと推定しこのままにするが・・・
 
 

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希少球なので、長持ちするようにとの配慮かな?
 
写真のテスター電圧は安定前なので、少し違いがある。
 
結局、50CA10は異常なかったので、予備球にしてもらうことに
 
しかし、このアンプがなんで評判が良いのかよくわからない
30年程前に使っていた時、VRは取り替えたが、音はどうだったかな?
 
しかしまだ修正しなければならないことが残っているがこれは次回に