7241シングルアンプの製作(3)
大型電圧制御管
左から:6336Aー6C33CBー13E1ー7242
回路設計
7241をシングルアンプに使った例はwebを見ても全く出てきませんので、参考回路なして適当に検討、細かいことはさておいて図のような回路となりました。
初段は6EJ7(T)によるSRPPです、6EJ7をこのような使い方をする方はまれであろうと思いますが、沢山ある6EJ7を有効に使おうと、いくつか実験してこれがよさそうだと思い使っています。
このSRPPの上球と下球の間に入っているコイルはSRPPの負荷抵抗を小型シングル用12kΩOPT(DCR:560Ω)を使ってチョーク負荷にしたものです。これはドライブ電圧が稼げるのと音に力強さが感じられるので採用してます。
増幅段はドライブ電圧が稼げれば、二段増幅回路が簡単なので余計な心配がいりません。
出力段ですが、7241はカソードが3本出ています。特性表からこの各カソード抵抗をメタルグラッド50W100Ωに選んで半固定バイアスで動作させます。この球はかなりのばらつきがあるのでバイアス電圧の可変範囲はプラス・マイナスとして広く取ります。各カソードのバイパスコンデンサーは適当に選びました。
電源回路は説明するほどのものではありませんが、7241プレート電源と増幅段b電源は別にしています。7241ヒータ電源は、前に述べたように6.3V6.6A二巻線を並列にして使います。7241プレート電流は当初300mAの予定でしたので、最初の回路案では、使うCHは300mAのものになっています。これはのちに変更しました。
7241のプレート電流監視用に500mA電流計を使いました。ここは直結動作ではないのであえて入れることは無いですが、球のばらつきが大きいので半固定バイアス調整に便利なようにしました。
注:SRPPチョークに使ったOPTは 東栄トランス:シングル用オリエントコア出力トランス「T-600Z・12K(DCR
約560Ω)」で二次側は遊ばせてあります。
これでざっと回路設計が出来ました。
7241の規格表から