真空管アンプ製作

真空管アンプの自作記事です

7241シングルアンプの製作(6)通電チェック:自己バイアス動作時

7241シングルアンプの製作(6)

 

通電チェック:自己バイアス動作

 

 

実はこのアンプは未完成です。この通電チェックをした後に修理品や製作依頼品が溜まってそちらに取り掛かったからです。そのあとAL60ppの製作に取り掛かってしまったので、7241seのその後は後回しになってしまいました。

 

自己バイアス動作を確認してから半固定バイアスを確認してみようと考えていたのですが、いったんこの状態で音を聞いてみようと思います。

 

動作条件

使用した7241では、EP=210V、Rk=100Ωの時、Ip=400mAとなります。この時、最大出力は20Wとなります.

 

4本ある7241うち2本が約400mA、他の2本は450mAと500mAでDCバランスがとれます。

 

設計中心値は規格表から

EP=200V、Rk=100Ωの時、Ip=300mA(弱)

となります

 

やはり球によってかなりばらつきが大きいようですから

このばらつきを補正するために半固定バイアスにします

 

設計予定ではIp=300mAだったのでバイアス電圧で電流をTっ調整するようにと検討しています。

 



メータ指示は7241プレート電流

 

テスター電圧

右:7241の電源電圧(PーK間の電圧ではないがこれは180V付近と思われる)

左:SRPP上側プレート電圧

 

この状態で一旦音を聞いてみようと試聴し始めましたが

Ip=400mA動作はCHがギリギリ400mAなのでチンチンに熱くなります。それでCHを500mAに交換して試聴しました

 

「7242」をOTLで使うと安定するのに1時間ほどかかるので「7241」も同じかな?と思ってしばらく様子を見ていたが30分ほどで安定してきた。自己バイアス動作のお蔭かもしれない。

 

CHをタンゴ500mAに載せ替え(7241の後ろに見える)


初試聴では、かなり図太い音と思ったが、意外と優しくて繊細である。

中域にエネルギー感があり広大で高域も大変きれいである。1時間ほどするとよい響きになってきた。

 

以下は製作当時にFACEBOO:20022年4月1日号に掲載した一文です

 

7241seの製作
L側の改造が出来ました。LRともほぼ同じ特性になってる事を確かめて再生ラインにつなぎました。
ゴム足とツマミがなかった!
ありあわせのもので代用
ACラインにつないでスイッチON
LRともIp=400mAで安定
この7241は1時間ほどしないと良い響きにならいので、しばらくエージングしながら音楽を流しておくことに。
追記
やはり、長時間するとかなり温度上昇しますね。
7241は凄い発熱ですから、排熱促進にガラス筒を被せてみました。
背後のCHが熱くなりますが、ガラス筒のおかげで60度あったのが55度まで下がりました、7241の発熱の影響でしょうね。
ケミコンへは熱遮蔽板をつけてますので直接の影響は避けられてます。
シャーシは大きくし7241の通気、排熱に配慮した効果大。
スピーカーはBETA-10(W)
音源はNETラジオから
ふくよかな良い響きです。
低域もしっかり、中域、高域の響きがとてもきれいです。
低電圧大電流動作の凄いところかな?
2A3のような繊細な響きと、 OTLの馬力感ある響きが共存しているような。
楽しみなアンプが出来た❣️自画自賛です)
 
兄弟球7242の OTLがまた作りたくなった❣️
 
写真:先に製作した「JJ-2A3-40se」と「7241se」の試聴中


本稿はここでいったん終わります

半固定バイアス回路が追加できれば再度調整しますのでその時に引き続き掲載します。

ではでは・・・