真空管アンプ製作

真空管アンプの自作記事です

COUNTERPOINT SA-4 6LF6×8 DC OTL AMP(7) 通電チェック

COUNTERPOINT SA-4 6LF6×8

DC OTL AMP(7) 通電チェック

 

写真:測定器類、

上からダミー抵抗と出力計、中は発振機、下はオシロスコープ(ひずみ率計は重いので階下に持ってきてません)

(注:、ダミー抵抗は通電チェック中は16Ωを使い、調整が出来てから8Ωにします)

 

 

通電チェックでは、交換した部品取り付け間違いがなければ概ね働くはずですので、祈るような気分で通電しました。

 

写真:6LF6のEsgチェック(正常)

 

古いアンプの修理はかつて働いていたアンプですので、悪くなったところを直すと正常に働くようになるはずです。そんな前提で修理しますが、そのためどこが悪いのかを見つけるのが一苦労で、外見上焼けたり破裂していればすぐにわかりますが、ガサゴソノイズのどは電気をいれて怪しいところを丹念に調べるしかありません。

 

SA-4の場合はDCアンプなので出力に異常(DC漏れ)があると保護回路が働くので回路点検が難しいです。

 

写真:ファンで排熱します

 

最初の1号機は順調に働き始めましたので、バイアス調整で出力管の電流調整とDCバランス調整でうまく働くようになりました。

が2号機は、通電してしばらくすると保護回路が働いてうまく動きませんでした。

 

写真:テスターで主要部分の電圧を確認しながら進めます、この電圧は大型ケミコンの電圧です

 

2号機の通電チェックでは―530Vを確認すると半分しか出ていないことがわかり、調べたところ電源基板の4倍圧整流のダイオードがショートしていることがわかり、4本とも交換しました。1号機ではこの事故はなかったのですが念のた1号機も4本とも交換しました。

 

6LF6の電流とDCバランスを何度か調整してようやく安定に働くようになりました。

 

このよに書くと順調に進んだように思えますが、通電開始後、1台目が順調に働くようになるまでおよそ延べ6日間、2号機は4日間ほどを要し、かなり難儀しました。一つなにかあると回路や基板を調べ、叉もとに戻しの繰り返しでしたが、初めての対戦相手でしたからこれは当方の未熟の故です、SA-4の修理再生はよい勉強になりました。

 

写真:1号機の試聴