真空管アンプ製作

真空管アンプの自作記事です

LUX A3700 修理

LUX A3700 8045Gppの修理①

一昨日、FB友からとどきました。

修理内容は

「出力管8045Gの1本のカソード抵抗焼損」

早速調べました、右から2本目のカソード抵抗が激しく焦げている.

 

配線や半田付けはしっかりできている

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右から出力管2本目のカソード抵抗が焼けている

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修理依頼は「電源を入れたら煙がでてきた」どの説明でした

 

原因を推定すると

①出力管8045Gの不調,電極タッチなど

②バイアス調整回路の不調、抵抗断線などの不良か、VR接触不良

③その他、ソケットの接触不良でg1が浮いたなど、

 

この出力管カソード抵抗が焼けたり、パンクするのはOTLではしばしば経験することですが、OPTを使うDEPPではあまり経験がないですね、しかし8045Gの扱いはむつかしいので上記①が疑わしいが

 

これまでの経験では、8045Gの動作不良では無いかと思われますが、、、

①8045Gは外から見た限り異常なさそう

電気を入れる前に②について調べました。

⚫︎焼けた抵抗は、完全に断線

⚫︎g1につながっている抵抗類に異常ない、VRにも接触不良は無さそう

⚫︎関係する回路部品の半田付け点検

 

ダイオード整流なので電源立ち上がり時、瞬間的に高いプレート電圧がかかり8045Gが異常動作したのではないかが疑われる、俗に言う暴走である、

これを確かめるのは難しいが推定できる。

 

ここまで確認して10Ω抵抗を取り替え通電チェック

スライダックでAC100Vをゆっくり上げ

バイアス電圧の確認をして

抵抗が焼けた方の2本の球を所定の位置に挿し、カソード抵抗10Ωの両端電圧を監視するテスターをつなぐ(LRとも)