真空管アンプ製作

真空管アンプの自作記事です

LUX A3700 修理

LUX A3700/8045G 2台目の修理

発注していた部品が昨日の日曜日に入荷しました。

 

VRはこの手のものしか取り付けられない,信頼性が高いRV24型は大きいので取り付けできない。前回は在庫品を使ったので追加した

 

Cは630V0.068uであるが、部品屋さんに在庫無しで630V0.1uを使うことにした

 

ここは高電圧がかかるところで、スイッチON時に600V近い電圧が10秒間ほどかかり、真空管が温まり動作状態になると500V付近まで下がる。

そのためにコンデンサにストレスがかかり、耐電圧が劣化し、リークしやすくなる。

症状としては、スイッチONした時に起こりやすく、球が暴走したりする

 

故障状況からこのVRとCの二つが疑わしいので,交換して状況を確認、また他の部品と言うことも考えられるが,通電テストして確かめる

 

交換部品

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交換できました

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次は通電テストです.

一次側AC100Vはスライダックを使い、8045Gの電流を見ながら徐々に電圧を上げていきます,

8045Gの動作確認手順は

Lch出力管8045Gを先ず2本差し込み、電流を調整確認します。

AC80Vあたりから電流が増加していきます.AC90V付近で一旦電流を50mA程度で合わせます。AC100Vでは60〜70mAになります。

次にRchの2本を差し,同様に電流を調整確認します。

L Rの4本を差し込んだ状態で同時に同じ値60〜75mAに合わせます。今回は60mAにしました。

(定格では8045Gの1本あたりの電流は75mA)

 

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故障の原因と思われるのは

VR接触不良:LUXアンプでは、上下球バイアス調整用VRが熱源近くにあるので,センターのスライドが熱で接触不良となり、バイアスが浮いた様になり、球に過大な電流がながれる

カップリングコンデンサの耐圧不足、電源ON時に高電圧がかかり瞬間的に絶縁不良をおこす

と推定した。

 

明日は増幅段の確認と全体的動作確認する予定