真空管アンプ製作

真空管アンプの自作記事です

真空管OTLアンプ研究

真空管OTLアンプ研究 修理編-5

LUX MQ36 stereo OTLアンプ

第一話

f:id:arunas001:20250812200926p:image

 

日本を代表する国産メーカーLUXの製品、

今もご愛用されている方も多いと思う

発売は、1966年、出力管には6336Aが4本使われステレオ構成されている、

 

写真は、最近修理したMQ36

f:id:arunas001:20250813071353j:image

回路構成はLUX方式と呼ばれ、我が国のOTLアンプ歴史の重要な位置を占めるアンプで、真空管OTL回路として学ぶことが多い。

 

MQ36はLUX社でメンテナンスを引き受けていたようだが、今はどうなんでしょう?

 

当方は、ヤフオクでゲット、修理して戻したのが2台、ご愛用品を修理させていただいたのが1台ある

生産時期によって、少しずつ改善している様子もあり、いろいろ勉強になることがあった。

 

その経験から、メンテナンスの要項を説明したい

 

修理の要は

①6336Aの劣化

②経年によるコンデンサなどの劣化

③熱対策

④その他

である 

写真:内部の様子

f:id:arunas001:20250813071935j:image

 

①は6336Aの両三極管の特性の揃った球に交換する

中古品は、事前に測定し、できるだけ両三極の特性の揃ったのを選ぶ。

②灰色のフイルムコンデンサ劣化、これは全数交換する

③使用にあたって、ファンで空冷することが望ましいが、取り付ける訳にはいかないので、ボンネットの上に置くなど、外部から空冷する

④その他

④-1:真空管ソケット,6336A用オクタルソケットは良質なタイトソケットに交換、他のMT管9ピンソケットも悪化していれば交換する

④-2:使用中に6336Aのプレートが赤熱することがある、このまま使い続けると球を劣化させる、電源を落として、冷えてから再度電源を入れて使っていると,しばらくは大丈夫だが再び赤熱してしまう。このトラブルは6336A両ユニットのバランス調整用可変抵抗が、6336Aの近くにあるため球の熱の影響を受け、VR接触不良になり、g1が浮いて6336Aに過大電流が流れてプレートを赤熱させることにある、

その為、できればVRを交換しておきたいが、VR選びが難儀で元と同じメーカー品でないと大きさが合わないので交換に難儀する、或いは、VRをバラして接触強化し再生する

④-3:主電源整流用ダイオードが不良になっていたのがあった、これは、突入電流ストレスで劣化したと思われるので、同等品以上のモノに交換する

④-4:チューブラケミコンは交換しておきたいが、両リード型が入手困難である、片リード型を使う場合は、取り付けに注意

④-5:ブロックケミコンは、交換した方が良いが、取り替えると外観がかわったり、該当品がないこどがある、この時は、ブロックケミコンの再生作業をして回復させる、ただし、100%回復しないが,使用できるような状態には回復できることがある、私はこの方法で、ブロックケミコンの機能回復を図っている

 

修理対応としては、1966年以後1980年代初に生産された模様なので、50年も前のモノと心得て取り組むようにしたい。

 

f:id:arunas001:20250813072125j:image

第二話に続く