真空管OTLアンプ研究 修理編-5
LUX MQ36 stereo OTLアンプ
第三話
ちょっと横道にそれるが、
LUXアンプを愛用されている方は沢山あると思う、大切にお使いいただきたいと思うが、万一故障するとメーカーメンテもままならない。
写真:SQ38(SA-4と同時期に修理)

写真:KMQ-80(ヤフオクゲット品)

当方、LUX アンプ修理を何台か引き受けたが、修理箇所が大体共通している、これは他の古いアンプにも共通することだが
①出力管が能力100%近い状態て使われているので,経年劣化している
②灰色フイルムコンデンサやオイルチューブラコンデンサ.チューブラケミコンなどの経年劣化不良
③OPTの断線がある、或いは動作不良品がある
④特殊部品の代替品がない
⑤その他
①真空管が劣化している事が多いが、かつての
真空管時代にあっては、球は消耗品だったので入手容易だったが、今日では入手困難、高価などで調達が大変、大切に使いたいので少し控え目に使いたいものだが、改造はできない。
中でも,LUX+NECの真空管:8045G、6/50CA 10、6RA8などは,入手困難で高価だ。
しかし、これらの球は交換することしか手がない、予備球を持っておかれるようにされるのがよい。
②経年劣化しているので,これは全数交換するのがよい、
③LUX OPTの断線事故が発生していることがある、私が修理したアンプでも2個断線事故があった、OY型OPTの断線だか、この断線は回復できる裏ワザがあるようだが、ためしたことはない、
④スイッチ,レバー、ツマミなど,パネル面につかわれている部品、現時点では入手できない、レバースイッチなどの接触不良や破損があれば代替品がない、そのため、使われている部品を分解修理するしか手がない
⑤-1茶色のプリント基板がつかわれている機種があるが,このプリント基板が絶縁不良になっている箇所があり、故障原因追求が困難なことがある。
可能ならば、アルミ板でサブシャーシを作って手配線するとかなり音がよくなる。
⑤-2簡易なボリュームが使われている機種があり、これは全数交換する
⑤-3真空管ソケット、経年劣化し接触不良を起こしやすい。接点回復剤で掃除するか、新品と取り替える
今日的には、半世紀も使われてきた真空管アンプを治せる技術者が少なくなり、修理メーカーメンテも高価になりがちである、大切に労わって使っていただきたいと思う.
第四話に続く