真空管OTLアンプ研究
修理編-6
SDサウンド6C33C-B stereo OTL

第二話
スマホの中に修理中の写真が見当たらない。
ので、他に保存しているところにあれば
あとから追加する
*写真追加*
増幅段球 6AU6〜6AQ5×②

出力段 6C33C×④
配線状況 複雑
6C33C Ip 少な目にしている

付属メーター 6C33C DCバランス
その他、覚えていることについて掲載すると
SDS社からはキットで販売されていたのと,メーカー完成品で提供されていたようだが、この2台の配線状況から考えると、メーカー製にしては雑だが、アマ製作としたらそれなりによくできていたと思う。
どちらなのか?
OTLの常として配線はかなり複雑で、6C33C ヒータは別トランスから50Vラインで6C33Cヒータが4本直列点火され、真空管は割と安価な6AU6,6AQ5がドライバーに使われているなど、工夫されている。
調整用メーターがあるのも安心できる。
キットや組み立て易さから考えると、製作の難易度は高く、このOTLはベテランビルダー向けであろう。
現品は故障品ジャンクだったので、真空管は全部補充した、中でも6C33Cはエージング済みの在庫球2台で8本を使ったので、エージング在庫品がなくなってしまった。
球を補充して再調整したら、キチンと動作するようになった,これから考えると、この現物はメーカー製で完成時にはちゃんと働いていたようだ。
使用者から見ると
発熱が凄い
電力を食う
音がよくなるのに1時間以上かかる
など,普通のシングルやブッシュアンプからすると規模が大きいので、オーディオマニアでも使いこなしが難しい。まして、不調になれば手に負えない。
と言うわけで手放したものではないか?とおもわれるが
真空管6C33C の使い方について経験から説明すると、
①真空管6C33Cは球の構成上、二つの三極管が並列に接続されており、どちらの三極管を使うのかの切り替えはヒータを切り替えるようになっている、
②プレート電圧をDC150V以上の高めに選ぶ時はバイアスが深くなり、二つの三極管間の電流バランスをとるのが難しくなる、これは、球の構成上二つの三極管が並列に接続されているからだと考えられる
③この二つの三極管を1本の真空管として使うのだが、その二つの特性が良く揃っていないと、球の性能を充分に使えない。
④しかも,選別時、この二つの三極管の特性測定がやりにくいので、特性の判別ができにくい.
(注:面倒だがヒータを片方ずつ点火して測定すればできる)
⑤その上,大電流動作となり、OTLではアイドリング電流は200〜300mA流すので少しのバイアス電圧のバラツキが大きく電流に影響する.
⑥6C33C の過電流対策に二つのカソードに内部ヒューズが入っており,二つの三極管を並列動作した時、どちらかに過電流があると溶断し回路に影響しないように6C33C がダメになる
⑦これを避けるには、経験上Ep<150で使うと,その危険性が低下し安定に働くようである
また,
⑧アンプのスイッチON時、二つのヒータの立ち上がりに差があると,一瞬片方が過大電流になるおそれがある。
⑨それらを防ぐため、ヒータウォーミングアップ(予熱)が必要である。
⑩発熱が凄いので通風対策を万全にする
これらの点を考慮して完全調整し完成すると、出てくる音は凄いの一言だ
考えてみるに,この球はミグ戦闘機に搭載されていたらしいが、飛行安全上,一方の三極管が故障したら、もう一方の三極管に切り替えて使うようになっていたのではないか?と思われる.6C33Cは、本来そのような使い方が良いのかもしれない。
恥ずかしい話しだか、これまでに6C33C を数本ダメにしてしまった。