真空管アンプ製作

真空管アンプの自作記事です

夏用真空管アンプ(7)⑦2A3 SRPPP mono OTL

夏用真空管アンプ(7)

 

⑦2A3C SRPPP mono OTL

夏用アンプの紹介は最終回です、良く知られた直熱管「2A3」を使ったOTLアンプです

 

夏場にはこのOTLアンプが活躍します

 

もとネタは武末数馬著「OTLアンプの設計と製作」の巻末に記載されている「スティーブンスOTL」で、直熱管を使ったOTLとして注目していました。

 

タイトルにSRPPPと記載していますがこれは「SRPPパラレル」の意味です、つまり2A3をSRPPにしてそれを2組パラレルにして計4本使ったモノラルアンプてす。

 

30年ほど前の話ですが、当時2A3は高価で8本揃えるのは躊躇していましたが、これに使う600Ωマッチングトランスは確保してありました、

最近CHINA製が安価に入るようになり、CHINA-2A3Cを使って製作することにしました。

 

写真:製作したころ

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回路はスティーブンスOTL回路に準じていますが、ドライバー管は6V6Gに変更しています。(オリジナルは6K6)2A3Cは直結なので電流を監視するメータを付けました。

 

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 このアンプは写真の左上に少し見える「AXIOM-80」と相性がよく実に朗々と鳴ってくれる。

最大出力は15W程度だったかな

⑦2A3 のシングル出力が約3.5Wなので4本分の出力は出ている様子だが、プレート電圧を上げると約20W得られる。使った2A3Cは300Bそっくりさんで格好も良い、

 

 

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これにて夏用真空管アンプの紹介を終わります。

 

追記 20210509

オリジナル回路図がありましたので掲載します

出典:「内外真空管アンプ回路集」 川上正光著 誠文堂新光社

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夏用真空管アンプ(6)

夏用真空管アンプ(6)

 

⑥E130L(T)pp

 

「E130L」はヨーロッパ生まれの球、トッププレート球なので水平偏向出力管のように見えるが、れっきとしたオーディオ管(正式にはレギュレータ管かも?)である、三結特性の直線性が良い。

最近の雑誌記事では「E130L」を使ったアンプの製作記事を見かけないが?

 

E130L (tubedata.jp)

 

RG誌に掲載されていた石渡博氏の製作記事を拝読して製作した

 

夏用のプッシュプルアンプとして取り上げたが、アンプ全体の発熱量は少なく、電源トランスなどには余裕があるのアンプ自体の発熱量は少ない、少々暑くなっても使える。

 

 

写真:普通のスタイルにまとめた

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回路構成はほとんど石渡氏からのコピーであるが少し工夫を加えた。

・電源トランス:TANGO MS-360

・E130L電源部整流回路はチョークインプットにした

Cインプットでは電圧が高すぎるため)

・OPT:TANGO XE-65-1(1.2kΩ)これは6C33C用

 

「E130L」を使う上で注意したいことはEsg=250Vに制限されているので、三結の場合、b電圧は250V以上にならないようにする、 石渡氏の記事では250Vを超えるとすぐにSgがダメになるとのこと。

 

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歪率特性:1kHzのみ

最大出力:25W

 

音の良さは特性からでは判断できないが、自作品なので自画自賛です。

 

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夏用真空管アンプ(5)

PCを過去に戻して復旧しました。再びPCから投稿します。

 

下書きが残ってましたので、ダブって記載されるかもしれませんがこちらが最新版です

 

夏用真空管アンプ(5)

⑤4P1L(T)パラレルシングル

ロシア球「4P1L」は安価に提供されている4極直熱管で、今でも@1k円程度で販売されている。これを三結2本パラレルに使って直結アンプとした。わざわざ2本使いにしたのは、

「いただいたカットコアOPTが3.5KΩだったから~」

 

最近、OPTはパラレルシングル専用のカットコアOPTに交換している(後述)

 

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このアンプの特長は、

・パワー管ドライブによる直結回路

前段は「14GW8」を使い多少のPFBを掛け、「4P1L」と直結している、そのため「4P1L」のカソード電位を+130Vに上げて対応しているが、直結方式としては安定した動作をする

・OPT:ダブル巻きパラレルシングル(7kΩ×2巻線)用

京都のオーディオ友であるHANAOKA氏製作になるパラレルシングル用で一次側に二つの巻き線(ダブル巻き)を備えている。

このダブル巻きシングルアンプ用のOPTについては当ブログ内に掲載しています

 

ブログ記事編集 - はてなブログ (hatena.ne.jp)

 

その他:B電源回路をチョークコイルを使ってLR分離し出口側はオイルコンデンサーを使った

 

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このアンプは夏用として紹介しましたが、PTは容量目一杯使っているのでPTの温度上昇がかなりあり真夏時は使えないです。機会があればもう一回り容量の大きいPTに交換したいところですね。

 

写真:カットコアを二重にして作られたダブル巻きシングルアンプ用OPT、むき出しのままだが、手づくり感充分

 

 

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自作品の常で、出てくる音は「素晴らしい!!」と自画自賛しておきますが、直熱管でかつ安価ですからコスパが良いです。

前面の熊さんが貼ってあるのは遊び心ですが不要な孔かくしです。

 

夏用真空管アンプ(4)

夏用真空管アンプ(4)

④6/16/21LU8se 

iPod用に製作したアンプ、iPodドッキングステーションを取り付けただけだが。。。

真空管はヒーター電圧を変えて「6/16/21LU8」が使えるが、現在は「21LU8」が付いている。真空管カバーを付けているが、これは当時小さかった孫たちが誤って球に触れないようにしていたためである。

 

今はiPodを使わなくなったが、夏用のシングルアンプとして活躍している。

 

最近、OPTをARITO's AUDIO Lab製に取り替えた結果、なかなか好調に鳴っている。

最大出力は3W位だったか?

 

 

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回路は標準的なシングルであるが、「6LU8」のEsgを定電圧放電管「OA2」で安定化している。

 

この「6LU8」一族(6・16・21LU8)は優秀なオーディオ管であり、1本でシングルアンプができるのでもっと活用されて良いのではないかと思う。

 

 

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夏用真空管アンプ(3)

夏用真空管アンプ(3)

 

③8B8×8真空管差動式プッシュプルステレオアンプ

 

元は「8B8」プッシュプルアンプだったのを真空管差動アンプに改造したもので、差動アンプを製作したのはこのアンプが最初

 

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差動アンプは定電流素子に半導体を使うのが普通であるが、真空管党の私としてはできるだけ真空管を使って差動式にしたいと考え、沢山在庫がある「8B8」を使って製作することにした。

 

同じ「8B8」を使うので設計も楽、球は増幅部に4本、定電流部に4本、計8本となった。

 

下の回路図では上が増幅部、下が定電流部となっている。

音の出方は元のAB1ppとは少し違いがあり、低域にエネルギー感がありコントラバスが朗々と歌う、私的にはこちらの方が好みの音である。

 

使用したOPT「DE-8K7W」は、関西のオーディオ仲間「ARITO’s AUDIO LAB」さんの製作で、優秀なトランスである。

 

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「8B8」は良く知られた「6BM8」の一族管でヒータ電圧違いの球、「6BM8」は高価になったが「8B8」はまだ安価、親族球の「16A8」や「32A8」も活用したい。

 

 

夏用真空管アンプ(2)

夏用真空管アンプ(2)

 

 ②RC-5Bパラレルシングル

ドイツ球「RC-5B」、可愛い姿をしています。元は送信管だったようですが

 

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1Wと小出力ですが、なかなか魅力ある音を聴かせてくれます。前段はこれも小型のMT管6RーR8(T)を使い、6AC4で整流しています。パラレルシングルにしたのは、手持ちのOPTが5Kしかなかったからです。このOPTは

ARITO's AUDIO LABさんの製作です。

 

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RC-5Bを使う上での注意事項は、

・なるべく低いB電圧(200V以下が望ましい)

・整流管を使ってB電圧をゆっくり立ち上げる、ダイオード整流ではB電圧の立ち上がりが早いのでヒータが温まるまでに内部放電を起こしてダメになるものがある

 

手作りアンプの会関西支部では一時期「RC-5Bアンプ」がはやったことがあり、皆さん使いこなすのに苦労されていたようです。

 

聴いていても見ていても楽しいアンプです。

 

RC-5Bについては、長島さんの製作記事をご覧ください。

MJ1092-1402_ultra-small-RC5B-single-power-amp_NagashimaM.pdf (tok2.com)

 

 

夏用真空管アンプ

夏用真空管アンプ(1)

 

GWがスタートしまたが、今年は家篭りですね。

 

これから夏場に使うアンプのテストをしましたので、それらのアンプを順次掲載します。

 

①50C5 SRPP OTL

 このアンプは、若い頃に製作したものを思い出しながら作りました。

当時はスピーカーインピーダンスが200Ωや400Ωが発売されていて、400×2で800Ωとして使いました。

何度か引越しした折に処分してしまいましたが。

 

このアンプの良さは、小型軽量、トランスレス、

OTL-PTLにした最初のステレオアンプです。高価なOPTやPTを使わないので、極めてローコストで実現できました。

これに、AMラジオ受信機(ラジオ)を繋いで音楽を楽しんでいました。

 

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作ってから何度か改造しているので、不用な穴が空いたままになってます。

今は、100Vの絶縁トランスを使ってますが、これはうっかり防止のためです。

シャーシは料理用のアルミパッドです。

 

下の写真は、左右に見えるマッチングトランス600:4-8-16Ωのテストをしています。

 

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参考までに回路図を

マッチングトランスは山水ST-62を使っています。PTが入っていますが、PTを省略してもACラインの極性を合わせれば大丈夫です。参考例ですので製作する場合は自己責任でお願いします。

 

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