修理ができました。
只今試聴中
シャーシ裏:線の回し方を少し変更している
無事に直りました(完)
50CA10が1本不調と判断して2本買って交換したところ、全く同じ状態に!
、
写真:点検中
今日は日曜日なので午前中の作業にしようと朝から通電チェック開始
最初にLCHの出力段DCバランスのチェックしたが、50CA10の1本が調子悪くもう一方の半分ほどしか電流が流れない、いろいろ調べたが、球を差し替えるとすぐわるので球の不調と判断
RCH側、DCバランスは問題なく、増幅段では抵抗が1本断線していたが、他は順調に動作した。
しかし。50CA10の在庫は無い、大阪の真空管やさんT商会へ問い合わせたが、@4万というので断念
依頼者と相談してヤフオクでゲットすることに、それまでは作業中断。
このアンプLUXのベストセラーアンプであるが、泣き所は、出力管50CA10が高価で製造元のNEC製の新品は随分高価で入手困難である点である。
LUXMAN MQ-60 50CA10ppの修復(2)
写真:トレイの中は交換した部品
今日は真空管ソケットを取り替えました。ソケットはかなり痛んでますので取り換えないとノイズやトラブルの要因になったり真空管を痛めだりします。
真空管ソケットは配線を間違えない様に1箇所ずつ取り替え元の配線に戻します。
はんだ付けもかなり痛んでいるところがあるので直しました。
RCA入力端子2個を取り換え、これも接触不良の原因になります。
ほとんど配線の結束がしてないので要所要所を結束しましたが、メーカ製作としては雑な感じがしますね。
ACスイッチにスーパークキラーを取り付け
PTの下についている2個の小型VRはメーカメンテした時のもののようです
この緑色のコンパクトロン球用12Pソケットはストックしてあったもので貴重品です。
明日から通電テストします
写真:12pソケット4個を取り替え、ACスイッチにノイズキラーを付ける
ソケットは1個ずつ慎重に取り換える 、アース配線の回し方も一部変更
9ピンソケットは明日に
LUXMAN MQ-36 修理(2)
写真:メンテナンスが終わって連続テスト中、ファンで上向きに排熱していますが、どこまで効果あるかな?
MQ-36のメンテナンスは難しいですが、その大きな原因は出力管6336Aの特性のばらつきが大きいためではないかと思われます。
もし理想的に特性がそろった6336Aが4本あれば苦労することはないですが、MQ-36用にSEPPのLR,上下4本をそろえるのはかなり困難ですが、少なくとも2本をそろえる必量があり、一本の球のユニット間の特性と球間の特性をそろえる必要があります。
そして調整をしやすくするためにMQ-36のような複雑なDCバランス調整回路にしないとダメなんでしょうね。
参考までにMQー36のバイアス回路を掲載しますが参考になれば幸いです。
今回のMQ-36はやはり赤熱した一番左側の一本がぼけていましたのでこれを交換しました。
この一番左側の球がやられるのは、以前にも同じ位置だと思い出しましたが、どうもシャーシ温度が一番高くなる位置にあるからだと思われます、これはすぐ左がシャーシ端、ボンネット端であり、しかもVRはACスイッチとシャーシの間にあるので通風もしにくい位置にあるからではないかと思います、今後も同様の事故が起こる可能性がありますので夏場は使わない方がよいでしょう。
最終チェックですが、1時間以上安定に働くかどうかを監視しますが、通電後30分はどんどん様子がかわります。
写真:内部配線の様子
夏場に使う場合は、ファンで強制冷却する方が間違いないですね。
6336Aも高価になり@1.5万円ほどになってますが、MQ-36に使えるかどうか、良品が少ないので購入にはご注意ください。
当方には良好な在庫球6336Aが2本、6336Bが4本と少なくなってきました。この球も用途がきまっていますので無くなれば6336A/Bを使うアンプのメンテはやめることにします。
参考までにオシャカにした球や選別した結果使えそうもない球ががかなり残ってますがこれはアンプには使えませんので完全ジャンク品で廃棄処分するしかないですね。
写真:メンテナンスが終わって試聴中、2時間ほど聴きましたが安定には働いています
おしまい
LUXMAN MQ-36 修理(1)
NY氏から依頼があった2A3シングルアンプの修復が終わりましたので次のMQ-36の修理に取り組みます
写真:MQ-36(カバーは外してある)
このMQ-36はSK氏の下に嫁いでいたもので、先日お使いになっていたところ6336A一本のプレートが赤熱しているを見て急遽運転停止してもらったものです。
このアンプは冬場に整備調整しましたので異状なく働いていましたが、夏場に差し掛かりシャーシ温度が高くなりその結果バランスVRが接触不良を起こして、不調となったものです。古いアンプは十分留意して整備しても使っているうちに何か事故が起こるものです。
このバランスVRは6336Aの傍についているのでその強烈な熱でシャーシ温度が上がりそれがVRに伝わて接触不良を起こし6336Aを赤熱させます。これは電源を一旦落としてアンプが冷えてから再度ONすると直っているので故障と築かない場合があります。
6336Aは頑丈な球ですので短時間の赤熱であれば大丈夫ですが、気が付かないで赤熱したままにしておくと暴走して球をダメにします。
それでVRを交換することにしました、しかしこの交換作業も大変で簡単ではありません。なぜなら、狭いシャーシ内にギリギリにつけてあるからです。
写真:右下のスイッチの下に1個ついている、左下は邪魔するものが無いので取り換えは楽
写真:下に見えるのがチェック用スイッチアセンブリー、これが実に大変、このスイッチを取り外しギリギリについているのでVRを取り外すのも付けるのも大変!
つまり、4個あるうち1個は簡単に取り替えられますが、VRのボディー高さが少し大きいので、他の3個はギリギリです。
内1個はACスイッチのすぐ下にあり、スイッチを取外さないと取り替えられませんし、また、ACスイッチを取り付ける時はVRに当たって取り付けられないのでスイッチを横向けにしなければなりません。
あとの2個は押ボタンスイッチアセンブリーの下についており、このスイッチを外さないと取り替えられません。これもギリギリ一杯です。
ということで午前中の3時間ほどかかってようやく取り替えました。
やっているうちに、かなり以前に修理し十時も難儀したことを思い出しました。
午後から慎重に通電テストしましたが、R側は問題なく働くようになりましたが、赤熱したL側は芳しくありません。球間バランスと電流は何とか取れますがPPバランス調整とバイアス調整がうまくとれません。この原因究明と処置は明日にすることにしました。
。