真空管アンプ製作

真空管アンプの自作記事です

LUXMAN MQ-36 修理(2)

LUXMAN MQ-36 修理(2)

 

写真:メンテナンスが終わって連続テスト中、ファンで上向きに排熱していますが、どこまで効果あるかな?

 

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MQ-36のメンテナンスは難しいですが、その大きな原因は出力管6336Aの特性のばらつきが大きいためではないかと思われます。

もし理想的に特性がそろった6336Aが4本あれば苦労することはないですが、MQ-36用にSEPPのLR,上下4本をそろえるのはかなり困難ですが、少なくとも2本をそろえる必量があり、一本の球のユニット間の特性と球間の特性をそろえる必要があります。

 

そして調整をしやすくするためにMQ-36のような複雑なDCバランス調整回路にしないとダメなんでしょうね。

 

参考までにMQー36のバイアス回路を掲載しますが参考になれば幸いです。

 

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今回のMQ-36はやはり赤熱した一番左側の一本がぼけていましたのでこれを交換しました。

 

この一番左側の球がやられるのは、以前にも同じ位置だと思い出しましたが、どうもシャーシ温度が一番高くなる位置にあるからだと思われます、これはすぐ左がシャーシ端、ボンネット端であり、しかもVRはACスイッチとシャーシの間にあるので通風もしにくい位置にあるからではないかと思います、今後も同様の事故が起こる可能性がありますので夏場は使わない方がよいでしょう。

 

 

最終チェックですが、1時間以上安定に働くかどうかを監視しますが、通電後30分はどんどん様子がかわります。

 

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写真:内部配線の様子

 

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夏場に使う場合は、ファンで強制冷却する方が間違いないですね。

 

6336Aも高価になり@1.5万円ほどになってますが、MQ-36に使えるかどうか、良品が少ないので購入にはご注意ください。

 

当方には良好な在庫球6336Aが2本、6336Bが4本と少なくなってきました。この球も用途がきまっていますので無くなれば6336A/Bを使うアンプのメンテはやめることにします。

 

参考までにオシャカにした球や選別した結果使えそうもない球ががかなり残ってますがこれはアンプには使えませんので完全ジャンク品で廃棄処分するしかないですね。

 

 

写真:メンテナンスが終わって試聴中、2時間ほど聴きましたが安定には働いています

 

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おしまい