真空管アンプ製作

真空管アンプの自作記事です

21GY5(T) OTL の製作(17)

21GY5(T) OTL の製作(17)

鉄心レスの素晴らしい響き!(自画自賛!です)

 

写真:トランスレスで動作中です

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回路図:

正確でないかもしれませんので参考程度にしてください

CR等の番号は抜けたりダブったりしていることがあります

 

 

回路図ー1:増幅部

使用球:増幅段21LU8×2、出力段21GY5(T)×8がLRとも。

打消し回路はブーストラップ型

 

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回路図ー2:電源部

主電源は、接地型+ー電源方式

調整時や外部試聴会では絶縁トランスを使用する、自宅で使用時は電源の極性を合わせてトランスレスで使用する

ヒータは21V0.45Aを5本直列にしてAC100Vから点火している

 

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参考:

 

電源起動順序およびDCバランスの確認

A、絶縁トランスを使う場合

➀絶縁トランスのメインスイッチONでヒーター点火、マイナス側のバイアス電源が起動

②アンプの主電源スイッチON、タイマー2個が動作開始、増幅段電源+320Vが起動

③タイマー1が90秒後にON、主電源が起動する

④タイマー2が10分後にON、スピーカ出力がON、以降使用可能となる

 

B、絶縁トランスを使わない場合(トランスレス使用)

➀ヒータのACコードを差し込み、極性を合わせる(ヒータは点火する)

②主電源を挿し込み極性を合わせる

③その後にメインスイッチをONにする

 

C、出力DCバランスの確認方法(通常使用時)

・テスター2個用意、DC20Vレンジにしてチェック端子の電圧を監視する

・主電源がONすると、瞬間にDC1~2V程度出るが、すぐに低下して0.5V程度に下がる

・約10分後にタイマー2がON、0.2V程度に低下しているが下のバイアス調整VRを少し回して0.1V以下にする。この時LR同時に監視して相互に2・3度調整する。

・しばらく様子を見て0.1V以内に安定すればスピーカスイッチをON(上)にするとスピーカがつながる。

・以降、テスターで時々チェックすることが望ましい。

 

スピーカミューティングスイッチ操作(中立スイッチ)

下:スピーカーOFF、負荷50Ω+1kΩがパラレル、(電源ON時はこの位置にある)

中:スピーカーOFF、負荷1kΩのみ

上:スピーカON、負荷1kΩとスピーカ8/16Ωがパラレル

 

 

DCバランス調整方法:以下の要領で行う

出力DCバランスの確認方法(出力管のDCバランス調整)

・DC0.5~1A電流計を2個用意(テスターでも可)して、後ろの電流チェック端子に繋ぐ(黄:+、青:ー)、他のテスターを前のチェック端子に繋ぐ(テスターは4個必要)

・メインスイッチをONし、90秒後にタイマー1が動作すると電,流が立ち上がり約150mAを示す、しばらく安定するまで見ながら200mA付近で調整する。

・要領は、DCバランステスター電圧を見ながら、最初は下の調整VRで200mAにする。テスター電圧が0V付近になるように上の調整VRで合わせる、電流計と電圧計を見ながらこの操作を2・3回繰り返す。

他方も同様にする、LR同時に影響するので、LR交互に2ー3度繰り返す

この電流値は200~240mAの範囲であればよい。300mA超え、または150mA以下であれば、製作者の下で再調整の必要がある。

 

DCバランス調整は根気のいることであるが、一度調整してしまうと後は起動時のDCバランス(DC漏れ)をチェックるすだけで良い。

 

注意:このアンプは、OTL-PTL方式で、LR共通・電源接地型ですから、調整や使用法を誤ると、スピーカをとばす恐れや他の接続機器を壊す恐れがあります。製作・調整・使用に当たっては十分留意し自己責任で行ってください。

これらを守っていただければ、この鉄心レスの素晴らしい響きを手に入れることができます。