真空管アンプ製作

真空管アンプの自作記事です

LUX CL-32 プリアンプの修理(1)

LUX CL-32 プリアンプの修理

 

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 FBでは一部先行して投稿しましたが、ブログにまとめを掲載します。プリアンプは何台か修理したが、パワーアンプより難しいです。

 まず扱う信号レベルが低いのでスイッチの接触不良、可変抵抗類の接触不良(俗にガリ)、真空管ソケットの劣化、コンデンサー類の劣化、真空管劣化、その他CR類の部品点数がパワーアンプより多く、部品劣化の追及が難しい。RCA端子も多いので洗浄するもの難儀。

 古くなるほど手間暇がかかり、なおすのも大変である。そのような経験を何度かしてきたが、今回のCL-32もやはり古くて大変だと思いなながら、修理を引き受けました。

 

写真:一番難儀なスイッチ2個、接点復活剤で接触不良を直す

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 合間の時間で少しずつ確かめながら進めました。今日は思い切ってスイッチ類の接触不良を直すべく、奮闘しました。

 接点復活剤、洗浄剤、綿棒を使ってロータリースイッチ2個を復旧、なんとか接触不良は直ったようだ。ついでにフューズとホルダーも洗浄。

 

 今度はガサゴソ、バリバリノイズ、これは、真空管ソケット回りのはんだ付けを全部やり直して直ったようだ。

 

 写真:真空管ソケットまわりのはんだ付け修正。マザーボードとの接点も全部はんだ付けしなおし基板の清掃をする。(高電圧のリークを防ぐため

 

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写真:真空管ソケット回りのはんだ付けし直し、全部はんだ付けし直した。ちゃんとはんだ付けされているように見えるが、やはり・・・これが犯人。

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 写真:アムトランス、アムコ・コンデンサーは以前に取り替えてあった。タンタルコンを緑色の無色性電解コン

 に取り替えた

 

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 私として取り替えた部品はこの無極性電解コンのみ、作業はRCA端子洗浄、スイッチ接点洗浄、はんだ付け直しなど

 

 それと、ヒータDC点火用ブリッジダイオードが意外と熱くなるので小型放熱器を接着した。

 

 結局、電源のケミコンは取り替えませんでした。

 

これで、ノイズ、ガリ、ガサガサノイズは消えました。手間がかかりますね。

 

 しかし古いアンプはいつ故障するかわからないですね。カバーを付けて連続テスト中ですが、この薄型アンプは結構熱くなりますが、いまのところ安定して働いています。充分エージングしてから引き渡そう。

 

 

写真:洗浄クリーニングしたRCA端子、全部で22個、費用を掛けるなら全部取り替えたいところだ。

 

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