真空管アンプ製作回路(56)
new ikeda 6AS7G/6080/6082 OTL
最近しばしば登壇するアンプだが、ブログ内に製作過程を掲載しているので詳しくはそちらを参照
このアンプは前回(55)のバージンアップ版、でその主な点は
①電源電圧を±48Vにアップ
これは48V1.6Aスイッチング電源が安価に入手できたことによる。
6AS7G規格を見るとゼロバイアス時、プレート電圧48Vではプレート電流は175mA
にもなる、これをステレオで8ユニット使用ではプレート電流(0.175×8=)1.5Aにも達する。スイッチング電源48V1.6A用では定格ギリギリになるが、万一ダメなら半分の4ユニットにすればよいと踏んで製作することになった。
結果は8本使用では電源容量がギリギリになり、半分の4本で使うことになった。
②増幅段の改良を計った
電源電圧48Vで増幅段を検討し、OPアンプなどを検討、新設計し基板化してもらった
③出力球は基準球を6AS7Gとし、一族球6080,6082が使えるようにした。しかし48Vゼロバイアス動作は球によって出力に随分違いがあった。
球による違いは
①最大出力に大きく違いがあり、中古球では1~2W程度、新品にすると3~4W、多いものでは5Wにもなる
②ST管型の6AS7Gは放熱がよいので、ロシア製の6AS7Gを常用にしている
③6082は ヒータをAC100Vから点火するので、大きなヒータ用スイッチング電源が不要なので使い勝手が良い
<写真の一番下に追加説明があります>
回路図:6082の場合
試聴会参加時の写真:6080版、左にヒーター用スイッチング電源24V6.4A(26Vにアップしたもの)が見える
前にある赤いプリント基板がHM氏設計製作になるもの、シャーシ内にR側、上にL側と2枚ついている。ホコリ防止にアクリルカバーを付ける予定
写真:6080版
写真:6AS7G版(常用品)
追記(20240119)
基板回路のバージョンアップ版
まだ実施していないが、提案者のIKEDA氏によると、特性が改善され出力が増加するという。改良実施したら報告します