真空管アンプ製作

真空管アンプの自作記事です

16LU8 SRPP(3)

16LU8 SRPP(3)

自宅にある4/6/16Ωスピーカに使えるようにするため、15KY8A SRPP 2号機 に使った400;16/6/4Ω対応のマッチングトランスに取り換えました。

 

写真:ARITO'S Audio Labさん製作になるマッチングトランス、特注品です。

 

<トランスの写真が間違ってましたので入れ替えました>

 

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写真は再掲です。

シャーシ裏に上記マッチングトランスを付けています。

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マッチングトランスを取り変えた後のちの特性測定結果

周波数特性:変な凹凸は無く優秀な特性、マッチングトランスのよるところが大きい

(注:上の周波数特性図の周波数版には1Hz~1MHz)

最大出力:3W/400:8Ω

通常使用の0.5W付近では1%以下とまずまず

16LU8の有効な使い方としてEbbを450V程度に上げればさらに高出力が期待できますが、上側球のHK耐圧に留意!してください。

 

 

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念のため通常の周波数特性範囲10Hz~100kHzを拡大してみると

出力結合コンデンサーを40uFから6uFに交換しているので低域は50Hzあたりから下降していますが、これは「華」に合わせているためです。

-3dbで見ると35Hz~100kHzと優秀

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 余談ながら、このアンプはSRPP形式のOTLアンプです。

OTLは「OUTPUT TRANS LESS」の略です。マッチングトランスはアウトプットトランスではありません。したがってSRPPパワーアンプはOTLパワーアンプです。マッチングトランスはアンプ出力とスピーカとのインピーダンスマッチングを取るために働いており、シングルやプッシュプル用OPTとは働きが異なります。

一般の8Ω対応のOTLアンプでは最適負荷抵抗は32Ω~72Ω付近にあり、特性の良いマッチングトランスを使うことで、さらに高出力低歪となります。また、マッチングトランスを使うことでOTLに使える球の範囲が広くなります。ジャンク箱に遊んでいるパワー管があればお試しください。

 

16LU8 SRPP OTL はこれで終わります。

 次回は「2A3C SRPP」です。