「OTL-3M/R」がヒータトランスの事故で一服しているため、その間の時間を見て預かっているアンプ2台の修理をします。
サウンドパーツ社製 EL34ppの修理(1)
最初はサウンドパーツ社製EL34ppの修理
このアンプはサウンドパーツ社のキットを、依頼者の知人が組み立てたもの、不調でH社へ修理に出し、大幅に改造されて直ってきたが、使い始めると煙が出てきたので使用をやめていたいう来歴、立派なトランスが付いているのに飾りにしておくのはもったいないので何とかよみがえらせたいと思う。
修理品の常であるが、このアンプにも回路図が無く手探り状態で進めなければならないが、幸いサウンドパーツ社HPに参考回路が掲載されていたのでそれを元に推定しながら修理を進めることに。
サウンドパーツ社がHPで公開している回路図(無断で拝借しました)
修理前の写真は割愛するが、シャーシ裏の写真は修理後のもの
改造されていたのは主に電源回路で、どうしてこのような改造をしたのか?と思うような内容であるがこれは省略、上記の写真のように整流回路をもとに戻した感じで配線しなおした。使用する整流管はCV378/83V/GZ37である
問題は「煙が出てきたのはなぜか?」
シャーシ内を見渡しても焼けたような形跡はない、もちろんPTが焼けたような様子もない。
しかしこれは通電して分かったことだが、整流後に抵抗
5W50Ωが入っている、これは整流管突入電流防止についているものと思われるが異状に発熱するのでこれが犯人と推定し、この抵抗をホーロ抵抗20W50Ωに変更した、その後の写真が2枚目のもの