6AS7G ppの修理(2)
回路図を拾ってみました
修理品は「未知との遭遇」のような感じで、他者が設計製作したものには大変興味がわく。
このアンプでは、使ってある黒い抵抗は初めて見るモノで、片リード型、誤差0.02%と記してある。また、タイト製クシラグが使われている。
普通、修理品は回路がわかりにくいので拾うことは少ないが、このアンプも内部配線がわかりにくいので、数値も含めてこれであっているかどうかは?だが、
アンプとしては三段増幅回路なので、この回路図ではどこかで位相が反転してしまい、入出力位相が逆転するが、音を聞いている段には、この区別がよくわからない
無帰還なのでこれでよいのかもしれないが、この状態では、どこかで位相を合わさないと負帰還を掛けられない
注:OPT二次側ゼロをアースしてあるのは、私がしたもので、元はつないでなくてフローティングしていた。
調整し直した初段とP-K分割の直結回路、数値を見ているるとまだどこかちょっと変な感じがするが?
出力管6AS7Gは、もとからついていた球を付けているが、12AT7は2本交換、
6FQ7はŁ側のみ交換した
このアンプは音楽を聴いている段には変な感じはないのでこのままでしばらく聞いてみることにした
写真は修理中で、直結回路付近
真空管ソケットの上に部品が付いてるのて、ソケット周りの点検がし難い。私なら黒い抵抗類は上下のラグ端子の間に付けてソケット周りを点検しやすくするが、
6AS7Gは真ん中にヒーターの明かりが見えるが、斜めからしか見えないので、正面からは見えないのがちょっと寂しい。
特性測定は暫定データだが
最大出力:5W弱
0.5W出力時歪率:0.5%〜0.7%
周波数特性:100kHz-4db 変な凹凸はない
方形波観測:10kHzがスッキリ通る
無帰還アンプとして優秀だ
山水OPTがなかなか良さそうだ。