COUNTERPOINT SA-4
6LF6×8 DC OTL AMP(2)
写真;左側面からの本機、基板配置は手前:増幅部、奥左:出力部、奥右:電源部、右側には手前に電源用の大きなケミコンとその奥に巨大な電源トランスがある。
~準備~
・・・と言って修理を引き受けたものの、先ず回路図がありません、説明書の類もありませんので手探り状態です。それでも何とかなると思って、Webで調べてみました。本機の紹介記事や修理記事に相当するのは見つかりましたが、回路図に相当するようなのは見つかりません。
公開されているSA-4 の仕様
https://audio-heritage.jp/COUNTERPOINT/amp/sa-4.html
修理記録を公開しているページ
amp8.net/vv-amp/counterp/sa-4.htm
あちこち探してやっと回路図らしいのが見つかりましたが、増幅基板と出力基板のみで電源基板がありません。これでもあれば随分助かりますので参考にしながら自分で回路図を作成しました。(最終版の回路図ではありません)
増幅部基板回路図:DCアンプなので随所に工夫が見られます
少し回路説明を加えますと
真空管の構成:「12AX7-6FS5-6FS5-6LF6(×8)」、初段は「12AX7」による差動増幅、次は「6FS5」による増幅、続いて「6FS5」によるP-K分割位相反転、そして出力管「6LF6」へとつながります。この「6FS5」はオーディオアンプにはあまり見られない球で、このSA-4とフッターマンOTLに使ってある以外に使用例を見かけません。要のDC帰還部分はOPーAMPで構成されています。
出力部基板回路図
回路図を自分で書いていると回路構成が頭に入りますので回路の理解を助けます。