Technics 20A 擬き OTLアンプ「M-20A」(11)
特性と回路図(アンプ部のみ)
この回路図は参考文献から製作用に作成したものです
参考文献:山川正光著「内外真空管アンプ回路集」
P-254より
特性測定
製作した当時にはこのような自動測定ができなかったので、2年前、あるスピーカシステムの実験用に貸し出しした折に周波数特性と歪率測定したものです。
特性図上二つ:周波数特性
周波数測定では超低域2~3Hz付近に2.5dbの盛り上がりがあります。オリジナルの回路設計上の問題なのかもせれませんが、対策をしていません。
高域は変な凹凸はありませんが、LR間で様子が違います、これはLRを対象に部品配置や配線をしたのでその影響かもしれません。
通常の10Hz~100kHzでは全く問題ありません。
下二つ:歪率特性
全体に低歪率で最大出力付近まで0.5%以内に収まっています。負帰還量は測ってませんが、T-20Aが発売された当時は、高帰還が普通でしたので24db程度の負帰還量と推定してます。
最大出力は30W/8Ω/1kHz(25HX5は8本仕様)
周波数別では10kHzがやや悪化してますが、全体として低歪ですから配線上の問題を残しているのかもしれません。
「ディスカバリー+FRAアダプタ+PC」で連続測定すると、手動でスポット測定するだけではわからないことが見えてきます。
さて、出てきた音はどうだったか?次回に。