4P1L パラレルシングル
パラレルシングル用ダブルカットコア アウトプットトランス 7KΩ
テスト結果(2)
前回の投稿で間違いがありましたので、回路図を訂正しました。
間違い点はOPT二次側8Ω端子が二つあるようにしていましたがこれは 0-8-16Ω 一つの間違いでした。
下はOPT部分を訂正した回路図です、お詫びいたします。
さて、測定結果ですが、取り立てて変わったところはありません
本来ならば、改造前後として比較しないと意味がないのですが
OPTを取り替えたのみの特性ですので、旧OPTで回路中に若干補正した部分は変更していません。
①周波数特性
OPTのオリジナル特性が分かりませんが、高域側は40kH-3db、新OPTではもう少し伸びるかもしれません。
低域側は4Hzあたりに3dbほどのピークが見えます、低域不安定になる恐れがありますが、直結DCアンプですので低域の盛り上がりの原因がよくわかりませんので検討課題としました。
(通常10~1Hzは測定しません)
10Hz~100kHzの範囲では大きな凹凸はありません。
②歪率特性 LRCH 1000Hz
最大出力は6W強/10%
LRの特性が少し違いますが、球の選別をしてませんので改造前と同じ球です
通常使用する0.5Wでは歪率0.1%付近でシングルアンプとしては優秀、5W付近までは2%付近に収まっています。
直結でパワー管ドライブしているので、最大出力はA2級まで振り込んでいると思われます、通常のA級シングルアンプでは2W程度ですからパラレルでは4W、本アンプでは1~2W出力が大きくなっています。
③歪率特性 LCH 100 1000 10000Hz(RCHは省略)
10000Hzが少し高くなっていますが、シングルアンプとしては全体に低歪率です。これは4P1Lの直線性が良いと思われますが、前段との歪打消しがうまく働いていると思われます
とりわけ100、1000Hzが同じような歪率ですのでこれはOPTによるところが大きいです
アンプの最終評価は音楽を聴いてみないと何とも言えませんが、測定した特性が先入観にならないように試聴したいと思います。
<続く>