真空管アンプ製作

真空管アンプの自作記事です

2A3C SRPP OTL の製作(3)

2A3C SRPP OTL の製作(3)

年を越しましたが2014年初に目出度く完成しました。しかし、試聴を続けているとどことなく音がぼけた感じで直熱管らしい澄んだ端正な響きが無いように思われ、同時に進行して製作した2A3パラレルシングルの方が、私には好ましい良い響きでした。2A3もシングルに使っていた2A3Bに載せ替えても同じ傾向なので球のせいではなさそうなので、エージングが進めば良くなるのではないかと思っていました・・・・

 

写真:使っている2A3は曙光電子製

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これまでに思い当たる部品を交換したり、配線を直したりして、大分良くなったように思いましたが、決定打ではありませんでした。マッチングトランスもCRD-5(625Ω)を仮り付けし試しましたがこれはほとんど影響ありませんでした

私が製作したアンプには、別の球に変えたりOPTを載せ替えることはありましたが、作ってから使っているCR類や配線変更などの改造の手をこれほど入れたアンプは初めてではないかと思います。つまり使っている部品をいろいろ試してみたということになります。

 

そんなある日、色々と考えてハタ!と思いついたのが出力結合コンデンサーのことです。これにはケミコン47uF+フィルムコン1uをパラにして使っていましたが、ケミコン自体は先に他社メーカ製に取り変えていたのですが。

やはり、これではないかと、だめもとで思い切って高価なフィルムコンを買って交換しました。

 

そしたら何と、音が激変!やっぱりケミコンだ~!と。

  

以来、OTLアンプの出力段DCカットコンデンサーにはケミコンを使わないようにし、オイルコンかフイルムコンを使うようになりました。ただし大容量を必要とする場合は良質のケミコンとオイルコンかフィルムコンをパラにしています。

 

写真:今の外観、ドライバー管が6K6から6V6Gに、2A3Bが2A3Cに変わっている。

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写真:高価なフィルムコンに交換し音が激変した。

フィルムコン「TOICHI T-CAP-R 630V47uF」はシャーシ内部マッチングトランスの下近くにつけている。

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参考までに:

同時に製作進行した「2A3Bパラレルシングル」は、2019年2月醍醐LPレコードコンサートで聴いていただいた後に、嫁いでいきました。

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