夏用真空管アンプ(3)
③8B8×8真空管差動式プッシュプルステレオアンプ
元は「8B8」プッシュプルアンプだったのを真空管差動アンプに改造したもので、差動アンプを製作したのはこのアンプが最初
差動アンプは定電流素子に半導体を使うのが普通であるが、真空管党の私としてはできるだけ真空管を使って差動式にしたいと考え、沢山在庫がある「8B8」を使って製作することにした。
同じ「8B8」を使うので設計も楽、球は増幅部に4本、定電流部に4本、計8本となった。
下の回路図では上が増幅部、下が定電流部となっている。
音の出方は元のAB1ppとは少し違いがあり、低域にエネルギー感がありコントラバスが朗々と歌う、私的にはこちらの方が好みの音である。
使用したOPT「DE-8K7W」は、関西のオーディオ仲間「ARITO’s AUDIO LAB」さんの製作で、優秀なトランスである。
「8B8」は良く知られた「6BM8」の一族管でヒータ電圧違いの球、「6BM8」は高価になったが「8B8」はまだ安価、親族球の「16A8」や「32A8」も活用したい。